梅雨の間の榛名山(後編)

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

景色を見渡せない榛名富士のロープウェイ

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

ビジターセンターから、数メートル先が真っ白ななか陸側へ数分歩いたところにロープウェイの乗車口を発見しました。やはりあたりには誰もいないのでおそるおそる近づくと、営業中と書いてあります。

チケット売り場まで上がり「一人ですけど、登らせてもらえますか?」と尋ねると、乗り口の向こうで降りてきたばかりらしいスタッフの方が「白くて何も見えないわ!」と他のスタッフに声をかけていました。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

私と話してたスタッフさんも「景色が見渡せないと思いますが」とおっしゃってくださったのですが、私はこのけぶく榛名山に来れたことをかなり愉しんでたので、是非にとお願いしたのでした。
乗ってみると、やはり登っても登っても白くて、距離感や高さ感が分かりません。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

しばらく雲の中を突き進み、上についたところで、やはり真っ白!!笑

そして、そこは鳥の鳴き声とともに、蝉の大コーラス。かなりの異次元空間です。

少し歩くともうロープウェイは見えず、この幻想的な空間にただただ酔いしれてました。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

どちらへ進んだらいいのか、地図もあるのか見えないし、頂上の規模感がまったく分からないのですが、なんとなく道が見える方へ進んでみます。とはいえ奥行きが全然わかりません。

鳥居が出てきたのでのぼってみると、そこには小さな榛名富士山神社がありました。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

真っ白な雲・空の中、白と赤のお社がとんでもなく天空感を醸し出していました。小さく可愛らしいのですが、子宝などに有名で人が並ぶこともあるそうなのに、いまは私ひとりでこの妙なる空間を味わっています。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

ほんのり辺りが明るくなり、オレンジがかったかと思うと暖かくなりました。せっかくなのでスマホで祝詞を探し出し、お祈りします。ずっと居たくなるような、居れるような暖かさだったのですが、数分~数十分がたったころでしょうか、さぁっと雲が流れてまた冷たい風が入ってきました。それを合図に、道を降りることにしました。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

途中、榛名富士大神もあり、そこも靄がかった神秘的な森の空間だったので、祈りを捧げてみました。なんとありがたい時間と空間を過ごせてることかと、ひたすら感謝するのでした。

v

雲上を今しばらく愉しんだあと、降りどきを伺っていたら、少し風が吹き出して肌寒くなってきました。それを合図に下へ降りることに。下りのロープウェイはではほのかに湖が見えるようになっていました。

静かな榛名湖畔と雨期の森

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

先ほどまでの空間が夢幻かのように感じつつ、湖へ戻ってきました。少し雲が上がり、湖の形が見えるようになっています。

これなら湖畔散歩も危ないくないなと、また散歩をはじめました。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

新緑の濃い森と穏やかな湖との間を、たまに赤いお社に出会いながらも黙々と歩き続けました。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

いつの間にか榛名富士が見えるようにもなっていました。さっきまではあんなにも見えなかったものでした。体が疲れるよりも、心地よさでひたすら歩いていました。一周し、バス停まで戻ると、ちょうど最終の1本前、16時30分のものに余裕で乗れそうです。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

珈琲屋もあいてないし、ここでようやくベンチに腰をおろし、持ってきたお茶でゆっくりと湖を眺めるのでした。

帰宅ラッシュとバスの遅れと、ビール

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

「榛名湖」バス停からの乗客は私ひとり。それでも運転手さんは丁寧に出発の合図と行き先のアナウンスをしてくれました。

少し走り始めるとどっと眠気が襲ってきて、がっくりと寝入ってしまいました。

山を降りきると、人が少しずつ増えてきました。平日の夕方なので、ちょうどラッシュ時です。

バスの到着が大幅に遅れ、乗りたかった高崎経由の湘南新宿ラインには乗れず、なのでゆっくりと在来線で帰ることにしました。最後は駆け込みで買ったビールでこっそり乾杯。ほんとうに素晴らしい榛名さんぽとなりました。次は晴れたときに来れたらと思います。

教訓

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

山はひとりで入るべからず。

あの「熊とは勝てそうもない」という気持ちは、なかなか味わえないものでした。世のニュースにある「熊と遭遇して生き延びた」がどれだけものすごいことか。進むしかできなかった私がすぐに国道へ出れたのは幸運でしたが、備えなく、知識もない冒険は、どんなに霊験あらかたな山とはいえそこは大いなる自然。これこそが畏敬。

梅雨の間の榛名山(後編)|たまさんぽ

ほんとうに勉強になりました。感謝。

RECOMMEND GOODS